家族ができてから、失敗が怖くなった──『食戟のソーマ』に教わった、失敗しても手に入るもの

深夜の机に置かれた読書灯と単行本と封をした白い封筒 熱の処方箋

言い出せない相談があった。

下請けで受けていた、SNSマーケティングの仕事。
報酬を上げてほしい、という相談だ。

言い出せなかった理由

相談すれば、ディレクターからの評価が下がるかもしれない。
最悪の場合、仕事そのものを失うかもしれない。

独身の頃なら、迷わなかったと思う。
多少報酬が減っても、困るのは自分ひとりだった。

今は、家族がいる。
報酬が減れば、そのまま生活に響く。

失うものが増えるほど、失敗は怖くなる。

──若い頃の俺より、今の俺の方が、ずっと臆病だった。

それでも、切り出した

それでも、相談した。

自分の価値を、自分で下げたくなかったからだ。

言わずにいれば、仕事は続く。
でもそれは、今の値段のままでいいと、自分で認めることになる。

結果は、失敗だった

ディレクターは、今の仕事内容に対して報酬が低いことは認めてくれた。

ただ、仕事は続かなかった。

報酬は上がらず、仕事はひとつ減った。
結果だけ見れば、失敗だ。

失敗しても、経験は手に入る

『食戟のソーマ』の幸平創真は、周りが不安そうに見ている中で、失敗しても、失敗したという経験は手に入る、という意味のことを言う。

最初は、若くて失うものが少ないから言える言葉だと思っていた。

でも、実際に失敗してみて分かった。
手に入ったものは、本当にあった。

ひとつは、時間。
空いた時間で、他の仕事を始められる。

もうひとつは、経験。
次に相談する時は、違う切り出し方を試してみようと思えている。

相談しなければ、仕事は続いていた。
その代わり、どちらも手に入らなかった。

相談して、良かったと思っている。

明日、ひとつだけ

怖くて先延ばしにしている相談を、ひとつ選ぶ。
失敗したら何が手に入るかを一行書いてから、切り出してみる。

──失敗の先にあるものが見えれば、一歩目は少し軽くなる。


同じ夜を戦う、戦友へ

もし今夜、言い出せない相談を抱えているあなたへ。
1冊、置いていきたい。

📖 失敗を怖がらずに、挑戦したい人へ
『食戟のソーマ』附田祐斗・佐伯俊

次世代の料理界のエリートが集まる高校で、名門の出ではない主人公が、アイデアと挑戦で経験を積み上げていく物語だ。
恵まれた環境がないからこそ、挑戦と経験を糧にして成長していく。


このブログ「深夜の読書灯」では、
懸命に生きる父・事業主・サラリーマンが、漫画から学んだ「仕事術」や「生き方」を発信している。

同じ夜を過ごす戦友がいるなら、Xでも繋がりたい。

@shinyadokushoto

──今夜もまた、どこかで一つ、読書灯が灯る。

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